ジャパネットオリジナルの掃除機「日立 スティッククリーナー ラクかるパワーブーストサイクロン PV-BHL2000J」と「Dyson V7 Fluffy SV11 FF2」を比較しました。
どちらも私が実際に買って掃除に使っている商品です。
日立PV-BHL2000Jは2021年1月発売の現行モデル。ダイソンSV11FF2は2018年4月発売で現在は生産終了品となっています。
値段はPV-BHL2000Jが「下取りあり」で税込28,800円+下取手数料550円。SV11FF2は税込32,184円でした(いずれも当時の価格です)
並べてくらべてみると設計思想に「お国柄の違い」を感じましたよ。
※過去に発売された商品は「ジャパネットの掃除機」の記事一覧をご覧ください。
目次
日立ラクかるパワーブーストサイクロンとダイソンV7フラフィを比較した口コミと感想です
それでは日立ラクかるパワーブーストサイクロンとダイソンV7フラフィを比較した口コミと感想を書きますね。
重さ・大きさ
「日立 スティッククリーナー ラクかるパワーブーストサイクロン PV-BHL2000J」と「Dyson V7 Fluffy SV11 FF2」を比較してみました。
最大の違いは重さです。PV-BHL2000Jは約1.4kg。SV11FF2は約2.47kgです。
その差は1.07kg。500mlのペットボトル2本分です!
日立のラクかるは全体的に軽量コンパクト。本体も細身です。
ダイソンはヘッドやサイクロン部が大きくて延長パイプも長いですね。
掃除をするなら圧倒的にラクかるブーストサイクロンのほうが疲れません。
PV-BHL2000Jの高さは994mm。SV11FF2の高さは1198mmです。約20cmも違うんですね!
PV-BHL2000Jの重量は約1.4kg。SV11FF2は約2.47kgですから約1kgの違いがあります。
ヘッド
とはいってもダイソンがムダに大きく重いわけではないようです。
SV11FF2のソフトローラークリーナーヘッドは、発売された当初から「猫砂」のような固形物に強いと評判でした。
ナイロンフェルトのローラーは床を傷つけにくく、前面が大きく開いているため、壁際や隅のゴミもきれいに取り除けます。
一方でPV-BHL2000Jのパワフルスマートヘッドは便利機能が豊富です。
軽い力でヘッドを動かせる自走機能、床面を明るく照らすLEDライト、壁ぎわのゴミに強い「きわぴた構造」など、日本の住宅に合わせて考えられています。
SV11FF2のソフトローラークリーナーヘッドは前面が大きく開いていて、壁際のゴミを取り除きやすくなっています。
PV-BHL2000Jのパワフルスマートヘッドは自走式でLEDライト搭載。床のゴミが見やすいですよ。
集じん方式
ダイソンは、大半のゴミをサイクロンによる遠心分離で除去する仕組みになっています。
なるべくフィルターが汚れないように工夫して、吸引力を長持ちさせようと考えているわけですね。
片や日立のラクかるは、ダストケースに大きなクリーンフィルターが付いています。
大きなゴミは遠心分離、小さなゴミはフィルターと割り切っているようですね。
その代わり、サイクロン部を小型にできるので、軽量化に大きく貢献しています。
ちなみにここで書いているサイクロンとはインド洋で発生する熱帯低気圧のことではありません笑
工場などで使われる「粉体分離器(Cyclone Separator)」の仕組みを掃除機に応用しているわけです。
日立とダイソンの違いはサイクロン部です。SV11FF2は15個のサイクロンを2層に配置して、なるべくフィルターが汚れないよう工夫しています。
日立はダイソンよりフィルターに頼る傾向が強く遠心分離性能は劣ります。その代わり本体は軽くコンパクトです。
ゴミ捨ての方法
ラクかるパワーブーストサイクロンで感心したのは、新機能の「からまんプレス構造」です。
空気の流れを利用してゴミをドーナツ状に圧縮。ダストケースのボタンを押すと、固められたゴミが「ポン!」と下に落ちます。ちょっと楽しいですよ笑
ダイソンのダストケースも、レバーを引くとフタが開いてゴミが下に落ちる構造です。でも圧縮されていないので、細かいホコリが舞い上がります。
ゴミ捨てに関しては、日立のほうが使いやすいですね。
PV-BHL2000Jのダストケースです。オレンジ色の場所でゴミが圧縮されてドーナツ状になります。
ダイソンSV11FF2のダストケースは取り外せません。レバーを引くとフタが開いてゴミが落ちます。
付属品
付属品は、ダイソンのほうが種類が多く使いやすいと思いました。
中でもミニモーターヘッドは私のお気に入りです。
小型の電動式回転ブラシで、布団やソファーに張り付いて取れない髪の毛やペットの毛を、どんどん吸い取ってくれますよ。
日立のラクかるは付属品が3種類しかありません。しかもその内の1つは最初から本体に取り付けられているハンディブラシです。
設計も微妙でハンディブラシは短すぎ、2WAYすき間ブラシは長すぎだと感じました。
せっかくなら、ふとん用ブラシを最初からセットにしてほしかったですね。
PV-BHL2000Jの付属品です。2種類しかないので、ちょっと物足りないですね。
SV11FF2の付属品です。ダイソンのほうが豊富ですね。布団掃除に便利なミニモーターヘッドも付いてきます。
まとめ
冒頭にも書いたように、それぞれの特徴に「お国柄」を感じました。
ダイソンは、サイクロンが高性能で、フィルターが目詰まりしにくいです。そのため、吸引力が落ちにくくなっています。
ヘッドや付属のアタッチメントも考えられた設計ですね。
その代わり、ダイソンは便利機能が一切ありません笑
本体もヘッドも大きく重いので、海外のマーケットを基準にした商品なのでしょう。
日立のラクかるは、徹底して軽くコンパクトに作られています。
ヘッドの自走機能、LEDライト、ゴミの圧縮機能など、日本メーカーらしい便利機能も豊富です。
一方で、ハンディ状態で置くと自立しない、ハンディブラシが短すぎて掃除中に本体がぶつかるなど、細部の詰めが甘い気がしました。
デザインも没個性で、シャープや東芝のロゴが付いていても違和感がありません。
コストの問題もあると思いますが、もう少し特長を出したほうが良いのではないでしょうか?
また延長パイプが約58cmと短いので背が高い人は使いにくく感じられるかもしれません。
とはいえ、この軽さは本当にすばらしいです!
掃除機が重くて困っている人におすすめしたい商品だと思いました。
日立のラクかるとダイソン。どちらも一長一短ですね。軽い掃除機が欲しい人にはPV-BHL2000Jがおすすめです!
日立ラクかるパワーブーストサイクロンの別売り部品「ふとん用吸口」の口コミと感想です
「日立 スティッククリーナー ラクかるパワーブーストサイクロン PV-BHL2000J」の付属品が物足りなかったので別売り部品を注文しました。
「ふとん用吸口 PV-BJ700G-018」は日立純正のアタッチメントです。
おそらく市販品の「日立 パワかるスティック PV-BL30H」に付いてくるのと同じものだと思います。
値段は税込2,860円でした。使ってみた感じはイマイチですね笑
写真を見てもらうと分かるように電動式ではなく手動式です。
掃除機を動かすと、トリプルビーターと呼ばれる羽根が回転して、布団の表面を叩いてゴミが浮き上がるようです。
これだとゴミをかき取る能力が低いので、くっついた髪の毛がぜんぜん取れないんですよね…。
吸引力を「強」や「ターボ」にしても変化はありません。やっぱり電動式の回転ブラシにはかなわないですね。
でも商品とセットのアタッチメントよりは吸込口が広いので、無いよりはマシといった感じでした。
PV-BHL2000Jの付属品が物足りないので、別売り部品を買ってみました。
日立純正の別売り部品「ふとん用吸口 PV-BJ700G-018」です。
内容をチェックしてみましょう!
とても軽いノズルです。プラスチック製でちょっと安っぽいかな…。
吸込口はこんな感じです。トリプルビーターという部品が回転して、布団の表面を叩きながら吸い込みます。
本体にセットするとこんな感じ。とても軽いのでダイソンより使いやすいですね。
でもこのふとん用吸口。電動式ではなく操作する力で回転する手動式です。無いよりはマシ…かな?
Dyson V7 Fluffy SV11 FF2の交換バッテリーを購入しました
ダイソンのスティッククリーナー「Dyson V7 Fluffy SV11 FF2」を2019年2月に購入しました。
週2~3回のペースで使っていたのですが、2021年5月ごろ充電できなくなりました。
あわててダイソンのカスタマーサポートに連絡したところ、どうやらバッテリー寿命の可能性が高いとのことでした。
ダイソンはトリガースイッチを引いたときのランプの点滅回数で故障内容が分かるんですね。
サポート担当の方に言われるまま「1回、2回…」と点滅の回数を数えましたよ笑
V7シリーズ専用の交換バッテリー「V7 Power Pack & Screws Service Assy(パーツ番号:968670-01)」は税込9,020円でした。
結構高いですよね!
ダイソンが使えないのは困るので注文しましたが、約2年でバッテリー交換は早い気がします…。
まぁ、毎月380円と考えれば、ゲームアプリに課金するより安いのかもしれません。
バッテリー交換はカンタンです。3箇所のネジを外すだけ。
でもこれが曲者でした。
一見すると普通のプラスネジに見えるのですが、実際にはポジドライブという種類のネジだったんですよ。
IKEAの家具にも使われているらしいのですが、プラスドライバーで外そうとすると、空回りしてネジ山が潰れそうになります。
「予備のネジが付いてくるなんて親切だな」と思っていましたが、たぶん外す時にネジをナメたユーザーが困らないようにしてるんですね。
だったら最初からプラスネジにしたら?とも思うけど、わざわざ日本向けに変えるより、そのままにしておいたほうがコストがかからないのでしょう。
結局、ネジは普通のプラスドライバーで外せましたよ。
でもなるべくポジドライブ用のドライバーを使ったほうが安心だと思います。IKEAの家具にも使えますしね笑
新品のバッテリーに交換したら、何の問題なく充電できるようになりました。
これでまた2年は使えるはずです!
「Dyson V7 Fluffy SV11 FF2」です。2019年2月に購入。2021年5月ごろ赤ランプが点灯して充電できなくなりました。
ダイソンのカスタマーサポートに連絡したら、バッテリー寿命の可能性が高いとのことです。
ダイソンV7シリーズ専用の交換バッテリー(968670-01)は税込9,020円でした。ちょっと高いけど仕方ないですね。
開封すると中に乾燥剤が入っていました。高温多湿なマレーシア製だからでしょうか。
交換バッテリーの内容です。バッテリー本体、説明書、予備ネジ(3個)が入っていました。
ダイソンV7シリーズ専用の交換バッテリーの外観です。
他社のバッテリーには見られない変わったデザインですね。
古いバッテリーを取り外して、交換バッテリーをセットします。
交換バッテリーの底面です。性能は「21.6V、2100mAh、46Wh」です。
このようにバッテリーは本体のハンドル部分と一体化しています。
なるほどハンドル部分とバッテリーは形が全く同じですよね。
まるでIKEAの家具みたいにシンプルな説明書ですね。
バッテリーはネジ止めされています。ハンドルの付け根にある1つのネジと…。
底面にある2つのネジを外すとバッテリーを取り外せます。
このネジが曲者でした。一般的なプラスネジではなくポジドライブというタイプです。
なんとかプラスドライバーでネジを外せました。ネジ山が潰れそうでかなり不安でした…。
交換用バッテリーをセットしてネジ止めします。なるべくポジドライブ用のドライバーを用意したほうが良いですね。
新品バッテリーに交換したら、ちゃんと充電できるようになりました! これでもう安心です。